自転車屋が考える、『小さいお子さんがいる家庭での、安全な自転車保管法』

自転車愛好家にとって、自転車は必ず屋内で保管するもので、これは常識です。しかし、世の女性にはなかなか理解されないことが多く、ピッカピカに磨いて、砂一粒もつけていないにも関わらず、「自転車=汚いもの」とみなす傾向があります(笑)。



そんな愚痴はともかく、自転車を屋内に保管するとき、まだお子さんが小さい家庭では、どこにどのように置くかが気になるでしょう。



チェーンで手を汚すくらいらまだいいほうで、その汚い手で壁紙を触られるのもイヤですし、クランクを回してチェーンリングに指が巻き込まれると、思わぬ大ケガをするかもしれません。かといって、いちいちチェーンリングに保護カバーをかけておくわけにもいかないし、クランクを固定するのも面倒だし。



ということで、ハクセン鳩ケ谷の長尾さんに、「小さいお子さんがいらっしゃる家庭での、安全な自転車管理法」を教えてもらいました。



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「ちょっとしたコツだけど、知ると知らぬでは天地の差だよ~」

ケガしやすいのは、やっぱりチェーンリングとチェーン周辺ですね。幼児は動くもので遊んでしまうので、クランクには手が伸びやすい。しかも、前後に回せるから、楽しいんでしょう。


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ひとつ、すぐできることとして、”チェーンはアウターに入れておく”ことをオススメします。理由は、チェーンリングで指を切らないため。インナーに入っていると、歯がむき出しになってしまうでしょう?



マウンテンバイクの場合はさらに危険で、ペダルに尖ったスパイクピンを埋めている人も多いです。鋭利なパーツなので、ここは幼児には触らせたくないですね。



一番確実なのは、「バイクラックで手の届かない高い場所に保管する」、あるいは、「逆さまにして、S字フックでホイールを吊る」なんですが、貸家だったりすると、それが許されない場合もあるかと思います。



その場合、スタンドで床に置くことになるわけですが、このとき、「クランク、チェーン、リアディレーラー側をカベ側に向ける」ようにしましょう。要は、幼児が手を出しにくい状況を作るわけですね。



ただし、これをすると、愛車を愛でながらの晩酌がやりにくくはなります(笑)。


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あと、これは幼児よりも、同居する大人の家族への配慮なのですが、手間でなければ、「ステムを緩めて、フレームに平行になるよう、90度回して」しまいましょう。多くの自転車屋さんが、スペースの有効活用をするためにやっている方法です。廊下などに自転車があると、そこを通るときに服や腕がハンドルに引っかりやすいので、転倒防止になります。




最後に、これは蛇足になりますが、僕は家の中でコーギー犬を飼ってまして、彼がけっこうな歳なものですから、やや目が悪く、よくペダルで頭をぶつけるんです。なので、僕は自宅の愛車のペダルを12時の位置に置いていますよ。まあ、これは特殊なケースなので、覚えておく必要はないかもしれませんが(笑)。



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