自宅でもできる、ホイールの振れ取りのコツ

ロードバイクもミニベロも、乗っていれば必ず部品が磨耗したり、劣化したりするものです。


その最たるものがタイヤであり、ブレーキシューでしょう。 じつはホイールも乗っていると精度が狂ってきます。いわゆる、”ホイールの振れ”ってやつですね。


タイヤやブレーキシューと違って、ホイールの振れって、素人はなかなか気がつきにくいものです。見た目が変わるわけじゃないし、音が鳴って警告してくれるわけでもありません。 ただ、ホイールが振れたままだと、快適に走れないだけでなく、最悪スポークの折れにつながるので、危険です。


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振れ取りって、見た目は難しそうですけど、道具があれば誰でもできます。家に常備できる製品もミノウラとかから出てます。


※自転車屋さんのおじさんがホイールとにらめっこしている姿を見ると、「職人技っぽさ」を感じますが、勘どころをつかめば大丈夫(笑)

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初心者でも手っ取り早く覚えられるのは、「ヨコ方向の振れ取り」です。


ホイールを回して、当たる箇所を見つけるだけ。見つけたら、その反対側のスポークのテンションがちょっと弱いということなので、そこをニップル回しで少しだけ回します。


目安は4分の1回転くらいですかね。あるいは8分の1。このへんの手先の感覚は経験がものを言います。


当たる箇所がなくなるまで繰り返せば、ヨコの振れ取りはすぐにマスターできます。



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ちょっと難しいのが、「タテ方向の振れ取り」。


文章で説明するのが難解なのですが、一カ所だけ回してもダメで、複数の箇所を微妙な手加減で直さないといけないんです。慣れていなければ、お店でプロに任せるのが賢明でしょう。


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ふつうに乗っているだけだと、ホイールの振れってそうそう見つけられるものじゃないかって?いえいえ、そんなことはないです。


自宅で簡易的に確認する方法もありますよ。単純に、ホイールを空転させて、ブレーキシューに当たらないかどうかをときどきチェックするだけで早期発見できます。べつに、ホイールをフレームから外す必要はありません。



もっと正確に振れているかどうかを確認したければ、チェーンステーに結束バンドを巻く方法もあります。結束バンドの先端がリムに当たらないくらいに調整し、ホイールを回せば、バンドの先端がリムに当たるかどうかの微妙な距離感を、より正確に観察できるわけ。自転車好きの間では、わりとポピュラーなノウハウですね。


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※こんな感じに結束バンドを巻く。





当然ながら、体重が重たい人、ヒルクライムやレースのような激しい乗り方をするような人の方が、ホイールは振れやすいです。



ただし、乗っていればどんな自転車でもホイールでも振れてしまう宿命にあるので、ときどきはホイールを回転させてチェックするクセをつけてくださいね。



ロードバイク メンテナンスの超基本 等を読んで自分でトライしてみるのもオススメ。




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