ハクセン鳩ヶ谷は1973年に創業し、今年で満42周年を迎えることになるわりと長い歴史を持つ自転車ショップです。
店名に鳩ヶ谷とついているのは、川口市に合併される以前の鳩ヶ谷市の名残です。今の所在地は川口市です。
鳩ヶ谷市と川口市のミニベロ&ロードバイクシーンを永年見つめ続けてきたハクセン鳩ヶ谷の店長(68歳)が、2014年を静かに振り返ります。
昨年を振り返って、どんな1年でした?
「とくにフォールディング(折りたたみ式自転車)がよく売れた1年だったね。ロードバイクやクロスバイクも安定して売れるんだけど、ミニベロを購入されるお客さんが2014年は多かったよ」
どうしてミニベロなんですかね?ショップとして推していたとか?
「そんなことはなくって、新しくお付き合いを始めるお客さんが増えたんだよ。これから自転車を趣味で始めようって人がいきなりロードバイクを選ぶのはちょっと敷居が高いんだと思うね。ミニベロっていうのは、キッカケとしてちょうどいい乗り物なんだと思う」
そういえば、僕もミニベロからスポーツバイクに入った一人です。畳んで家の中で保管することもできるってことにメリットを感じましたもん。「畳めるなら、家で保管してもいいよ」って奥さんにも許可してもらえましたし(笑)。
「車に常時積んでおくってお客さんもいらっしゃるよ。一人暮らしで部屋が狭いとか、置くスペースがないって人にもミニベロは向いているんだろうね」
ちなみに、よく売れた車種はどれですか?
「ハクセン鳩ヶ谷ではダホンとTERNが中心になるんだけど、どっちも均等に売れた印象かな。ダホンではP9、スピードファルコ、ルート。TERNはVerge P9やN8の中間価格帯になるね。ただ、上位モデルもかなり売れたねえ」
用途的にはどんなかんじなんでしょうね?通勤や日常の足として?
「それももちろんあるけど、意外に”山を登ってみたい”って方も少なくなかったんだ。ロードバイクはちょっと・・・と思っても、走りは妥協したくないというか、遠くまで走ってみたいって気持ちはよくわかる。ヒルクライムを含めた遠出をしたい方は、フロントダブルのVisc P20を選ばれることが多かったね」
ミニベロでヒルクライムって、意外にできちゃいますよね。スピードはロードバイクよりゆっくりになるけど、マイペースでならふつうに登れてしまうし。
「最悪、帰りは輪行で帰ることができる。そういう心の保険があることで、安心して山に挑戦できるんじゃないかな(笑)。スポーツバイクを楽しむ裾野が広がってきているって、体感しているね。自転車は気楽に楽しめるっってことを、もっと伝えていきたいね」
店長も、ミニベロ乗ってますよね?
「もちろん。ロードバイクはFELTのZ2に乗っているけど、DASH X20 とヘリオスも使っているし、長尾くんや小屋敷くんもミニベロユーザーだからね。長尾くんはダホンのMu P8、小屋敷くんはTERNのVerge P9に乗っているよ。ほぼ、お店の試乗車と化してしまっているけど(笑)」
カスタムとか、メンテもお手の物だし、安心してバイクの面倒を見てもらえるんで、ホント助かってます(笑)。
「ハンパない納車式の記事を読んだ方々が、すごく遠方からいらっしゃるんだけど、うれしい話だよね。わざわざ川口市まで足を運んでくださるのって、なかなかないよ。こないだは浅草からカップルで、その前は川崎市や越生町からはるばるいらっしゃったよね」
軽いノリで紹介したら、めちゃくちゃ読まれましたよね・・・。
「2時間かけて納車するのは、僕は永年やっていることだから、珍しくもなんともないことなんだけどね。意外に、そうでもないんだって気付かされたよ(笑)。”あの記事を読んで来ました!”って方、ものすごく多かったから・・・」
ハクセン鳩ヶ谷がダホンのオーソライズドディーラーであったり、TERNの正規販売店であるってこともあるんでしょうけど、それにしたってわざわざ来店してくださるお客様がいることに感謝ですよね。
「そのとおりだねえ。今年も通常通り、ハンパない納車式をやりますよ(笑)」
茂みの中でなにやってんすか、店長・・・。
サイクルショップ ハクセン
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