ロードバイクのブレーキのかけ方のコツ

ロードバイクに初めて乗る方にとって、「羊の角のようなドロップハンドル」と「STI等のメカニカルなシフター」はひとつのハードルではないでしょうか？


「前かがみになって、なんだか乗りにくそう」、「ちゃんと止まれるのか不安」といった心配はあると思います。


今回は、シマノのSTIを例に取り、基本的なブレーキ操作を長尾さんに解説してもらいました。



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「見た目ほど、怖いものではないですよ……」






「ブレーキをかけるときは、人差し指と中指で引くのが一般的。そのとき、水平に指を出してブレーキングするのではなく、ブレーキレバーのやや下の方に指を引っ掛けてみてください」


それでどうなるの？


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※やや下を引いてブレーキングするイメージ




「テコの原理で、少ない力でブレーキをかけることができますよ。女性はSTIのブレーキ操作を”重い”と感じる方がいらっしゃいますが、こうすることで若干よくなりますよ」


ふむふむ。女性は手が男性より小さいから、自ずと指も短くなりますよね？


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※ブレーキレバーの上を握ると、力を入れづらいです。




「そういうときは、ブレーキレバーの引きしろを調整します。簡単に言うと、レバーをより自分に近づけるわけです」


どうやって調整するの？


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※指の長さに合わせて、ブレーキレバーの位置を変えることができます。



「フロントメカの種類と型式によりますね。たとえばここにある6800系アルテグラの場合、ブラケットカバーを剥がすとマイナスネジが現れますね？」


ええ。


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※パコッとカバーを剥がすと…



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※マイナスネジが見えます。



「これをマイナスドライバーで回してやればOK。ほら、レバーが動くのがわかるでしょう？」


本当だ！じゃあ、素人でもこの方法で好きな位置にレバーを移動させてやればいいんですね。あーカンタンでよかった。


「いや、そうは問屋が卸さないんです。なぜかと言うと、ネジを締めるってことは、ブレーキワイヤーを引っ張ってしまっているってことなので、やりすぎるとリムにあたって、意図しない場所でブレーキが効いてしまうんです。あと、引きしろを狭くすればするほど、ブレーキシューの当たりはシビアになりますね」


あいやーー。ど、どうすれば……？


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「なので、ブレーキワイヤーを開放した状態でやってあげてください。そのあたりの調整をご自身でやるのが不安なら、お店に持って行って、メカニックさんにお願いするのがよいでしょうね。なにしろ、ブレーキは命を預けるパーツですからね。中途半端な技術と知識でいじるのはオススメしません」


ラジャです。ちなみに素朴な疑問なんですが、STI等のブレーキレバーって男性用、女性用ってないんですかね？大きさがちょっとだけ違う、とか。


「残念ながらサイズ展開はないです。サイズは一つだけ。でも、さっき話したような調整幅が備わってますから、大抵の方の手のサイズに合わせることはできます。極端に手が指が小さな方でない限り、まず操作できると思ってくださってOKです」


よかったーー。＼(^o^)／


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