電動化したミニベロの実力をとくと見よ!

ハクセン鳩ヶ谷のミニベロのお客様は、一分の例外を除いてビギナー寄りの方々が多いです。が、中にはカスタマイズにハマる御仁や、パーツを自作してしまう猛者もいらっしゃいます。


今日は、猛者中の猛者、どんなパーツでも自作してしまう鬼のようなカスタマイザーの電動ミニベロをご紹介しましょう。


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電動アルテグラを装備……このお方、ハクセン鳩ヶ谷のお客様の中で、群を抜くカスタマイザーです。





フレームはダホンのスムースハウンド。ドロップハンドルにされている以外は、一見なんの変哲もないミニベロですが、じつはどっこい、とんでもないカスタマイズが施されています。


なんと、電動化してあるのです。コンポーネントはひとつ前の世代のアルテグラDi2。10段✕2の20段ですね。電動化しているミニベロってほとんど見かけませんよね? 少なくとも、中山は初めて見ました。


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なぜ電動ミニベロが少ないかというと、「そこまでカスタマイズする方がいない」のは大前提として、この猛者さんいわく、「フロントの変速調整がむちゃくちゃ難しいから」なんだそうです。



チェーンラインとBBの位置とチェーンリングの場所が、ロードバイクよりも非常にシビアで、ただ取り付けただけではキレイに変速してくれません。


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※ただ取り付けてあるだけかと思ったら、大間違い。とんでもない苦労をされたそうです……




チェーンラインに合うよう、何度も何度もメカを付けては取り外し、BBの位置を調整し、それでも調整しきれなかったので自作マウントを盛ってミリ単位でなんとかやり遂げた」んですって。たしかによく見ると、マウントの高さをおそろべき細かさで弄り倒した痕跡が見えます。



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※自作マウントが装着されています。




執念ですね…


「私はパーツいじりが大好きだからやってしまったけど、ふつうの人だと挫折するかも(笑)。あと、長尾さんにもかなり相談に乗ってもらえたのも大きかったです」


あの、フロントのブレーキワイヤーが見慣れない構造していますけど、これはいったい…?


「取り外しができるようにしたんですよ。こうすればハンドルを抜けるので、折りたたんで輪行ができるんです」


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※脱着できてしまうブレーキワイヤー




なるほど……芸が細かい! 


で、試乗もさせてもらったんですが、フロントもリアもスパスパと快適に変速してくれました。




メカの調整もバッチリですね!


「電動化ってのが活きています。どういう事かというと、折りたたみ自転車ではワイヤーのフロントディレーラーが操作しにくいというか、調整が狂いやすいんですよ」


それはまたなぜ?


「フレームが折れるので、そこのギャップとか取り付け精度が走っている間に目に見えないレベルで狂ってくる。それがそのままフロントディレーラーの操作性に影響するんです。電動だと、その調整から開放されるってメリットがあるんですよ」


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なんと、折りたたみできることが、フロントディレーラー操作にはアダになってしまうんですね…それは知らなかった…。


「なので、私はミニベロこそ電動化すべきだって思っているんです。ミニベロでフロントディレーラー操作するのって、ただでさえ重いし、タイヤ経が小さいぶん、アンバランスでしょう? より安全に運転するためにも、ミニベロは電動化したほうがいいんです」


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ということで、ダホンの電動スムースハウンドのご紹介でした。



だれでも真似できる芸当ではないですが、こんなカスタマイズもあるということを覚えておいていただければと(笑)。





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