キャリパーブレーキ内のローラーは、錆びると動きが渋くなる

ロードバイクのキャリパーブレーキ、きちんとメンテナンスしている方はどれほどいらっしゃるでしょうか。


ブレーキシューは、摩耗したら交換する方も多いはずですが、キャリパーブレーキそのものもときどきメンテしてあげたほうがよいというお話です。


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私物のデュラエースのブレーキで解説する長尾さん(^^)





ご存知でした?キャリパーブレーキの支点となる部分をローラーって読んでいるんですけど、ここって錆びることがあるんです


「そうなんだ…ためしに見せてください」


ここです。ブレーキアーチをぐっと握ると……ほら、内部が見えるでしょう?


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※ローラーに光が当たりすぎて、よくわからなくなってしまった…><



「はいはい、見えますね。こんなとこが錆びるんですか」


錆びます。雨とか空気中の水分のせいで、ちょっとづつですがなってしまうものなんです


「錆びると、当然ながらブレーキのタッチが悪くなってしまう?」


ブレーキレバーを触っただけでは気づけないかも。キャリパーブレーキをフレームから外して、アーチをダイレクトに握ると、渋さがわかるはず。ためしに、グリスアップしたデュラエースのブレーキと、グリスを注していない同じくデュラエースを握り比べてみてくださ


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※指でキャリパーを押すと、ザラザラした引っ掛かりを感じる……




「どれどれ……うおおっ、ぜんぜんちゃう!」


でしょう?ここがスムーズに動くのって、けっこう大事なんですよ


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「でも、ブレーキ本体を外さないと、それに気づけないわけですよね……知らず知らずのうちにそのまま乗ってしまっている人、すごく多いでしょうね」


多いはずです。だから、数年ごとのオーバーホールに意味があるんですよ


「なるほど。目に見えない部分まできっちり修繕するわけですね」


そういうことです


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「ところで、ブレーキのローラーにグリスアップするにはどんなグリスが向いてます?」


なるべく粘土の高いもので。あと、スプレータイプではなく、グリスガン的なモノを使って、スポットにのみ当てるようにしましょう


「スプレーがNGな理由は、飛散するから?」


そうです。ブレーキなので、グリスがかかってはいけない部分もありますしね


「たしかにそうですね。グリスアップするにしても、アーチにしっかり注すには、フレームから外さないとできなくありません?」


外さずにも、できなくはないですが…外したほうがよりしっかりメンテナンスはできます。そういう意味でも、オーバーホール時に同時にやってしまうのが賢いでしょう


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「私のロードバイク、買ってちょうど2年になるんですけど、ローラーって錆びてますかね……?」


一度も、グリスアップしたことはないですよね?


「…ないです…(涙)」


たぶん、錆びているでしょうね(笑)


「さっそく自宅でチェックしてみますー」


仮に錆びていても、なんとかしますので、焦らずに持ってきてくださればOKです


「はーい」





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