近いようで遠い存在、それがシクロクロス。ロードバイクに似ているのは似ているんですが、けっして同じではないし、楽しみ方もちょっと違います。
ハクセン鳩ヶ谷のお客様で、ロードバイク、ミニベロに加え、シクロクロスにまで手を広げてしまい、しかも「シクロクロスが楽しくて仕方ない」という方がいます。
その方の愛車を見せてもらいました。
年季入ってるなぁ…
「あのー、シクロクロスにかんしてはさっぱりのど素人なんですが、チェーンリングがずいぶんとコンパクトで1枚しかないですね」
「シクロクロスは1枚のチェーンリングで行けるんですよ。ふつうのロードのような高速域で走ることはないので」
「この小さいチェーンリングは、インナーをそのまま流用しているだけ?」
「
いえ、そうではなくって専用のものです。インナーをそのまま使うと、チェーン落ちがしやすくなるんです」
「え、そうなの」
「そうです。このチェーンリングは、歯に加工が施されていまして、太い歯、細い歯、が交互に並んでいるんですよ。これだとチェーン落ちはしにくいんです。ちなみにブランド名はRACEFACEっていいます」
「初めて知った…。ちなみに歯の数は?」
「
僕のはやや大きめで40Tですね。ふつうは36~38Tが多いかなと」
※歯の並びに工夫が施されているとは…(・o・)
「タイヤはブロックパターンがついていますね。これもシクロクロス専用?」
「ですね。ブロックパターンしかないってことではなく、コース状況によってタイヤを交換するのもシクロクロスならではですね。パターンだけではなく、太さを変えるのも一般的ですし」
「それは、砂用、泥用って話?」
「ですです。中には前後輪でことなるパターンのタイヤを履く選手もいますよ」
「なんと奥が深い・・・」
「
レース会場には、複数のホイールを持ち込んで、いろんなパターンやサイズのタイヤにワンタッチで交換できるような準備をしている選手もたくさんいます。レース前にコースを試走してからどれを履くかを決めるとか」
「ほうほう。あれ?ワイヤー類はライナーっぽいもので覆われていますね」
「ですね。これもシクロクロスならではでして、砂が噛んでしまうのを防止するためです」
「へぇぇぇぇ。ちなみに、タイヤの空気圧ってどれくらいなんですか?」
「タイヤにもよりますが、ロードバイクでは考えられないくらい低い空気圧で走ります。タイヤを潰しながらコーナリングするイメージですね」
「どれくらいの圧ですか?」
「
45~75PSIの間ですね。親指で押す変形してしまうくらい」
「本当だ・・・。土や砂を走るためには、これくらいの空気圧でないとむしろ滑ってしまうのかしら」
「入れすぎるとグリップを発揮できなくて、カンタンに滑りますよ~」
「ところで、シクロクロスってレース会場でしか使えない、もしくは使わないものなんですか?普段の足としてもつかえそうなポテンシャルを持っている気はしますが」
「ぜんぜん使えますよ!タイヤをスリックにして、空気圧を舗装路用まで入れれば、ロードバイクのような使い方も可能です」
「カンチブレーキなので、
あまりにも豪快すぎるスピードでは飛ばさないほうがいいかもです
ね(笑)」
「たしかに(笑)。僕のはカンチブレーキですが、最近のシクロクロスはもっぱらディスクブレーキを採用しています。個人的にも、これからシクロクロスを始めるのであれば、ディスクブレーキを使わない手はないです。でもって、油圧を選ぶべき。絶対にオススメします」
「ありがとうございます。今はまだ購入予定はないですが、
その時が来たら油圧ディスクブレーキを選びます!」
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