ロードバイクのコンポーネントにはワイヤー(ヒモ)と電動の2種類があります。昨今のトッププロはほとんど電動を使っているそうで、そらまあ新しい技術ですから良いのは当然として、一般ピープルの我々が使うメリットってあるんでしょうか?
「ロードバイクは趣味の世界なんだから、細かいことぁいいんだよ。好きなのを買えばいいんだよ」という声が聞こえてきそうですが、だとしても電動の良さをもっと知りたいですね。
で、電動コンポーネント(デュラエース)を使っている長尾さんに、「Di2にはシンクロシフトがあるよ」と教わりました。いったいどんな機能だというのか…ちょっと気になったので説明してもらいました。
シンクロシフトをカンタンに説明すると、シマノがMTB用のコンポーネントで設けた機能でして、ロードバイクが先ではございません。つまりXTR(MTB用コンポーネント)が先んじていたということですね。9150系のデュラエースで満を持して登場したわけではない・・・とのこと。
最新デュラエースの9150系にも同じ技術が採用されたわけで、これはウレシイこと。ちなみに、旧世代デュラエースDi2(9070系)と、さらにはアルテグラのDi2(6870系)にも実装できるそうな。ただし、ファームウェアのアップデートが必要ではありますが。
で、このシンクロシフトがどういうものかというと、乗り手に合わせてフロントディレイラーが自動で最適なギア比を選択して変速してくれるんです。え?言ってる意味がわからない?
※店頭にDi2の最新デュラエースの現物がないので、ご容赦ください(笑)
つまり、リヤの変速操作をするだけで、フロントが自動変速するんです。今時のロードバイクってリヤ11枚×フロント2枚あって、合計22速選べるじゃないですか。
従来は乗り手が前後すべてのギアをマニュアルで変速していたのが、考えなくても機械が勝手にやってくれるわけ。マニュアルの車がオートマに一歩近づいたイメージです。すごくないですか??
考えなくても勝手に変速してくれるのは、アップダウンが続く状況ではとくにありがたいかなと。坂を登っているときって、「そろそろフロントをインナーに落とすべきなのか?まだ前のままで良いのか?」って迷うことがありますが、それから開放されます。脳内メモリを消費させられないですし、その分走りに集中できます。
シンクロシフトの最大のメリットは、チェーンが斜め(たすき掛け)になることを防ぎ、妙なテンションがチェーンにかからないようにすることで、パワーロスを無くせること。
※長尾さんはデュラエース(ヒモ式)オーナー
まあ、パワーロスと言っても、コンマ難病の世界で戦うトッププロには意味があるでしょうが、一般人のパワーはしれていますし、そんな気にすることじゃないといわれればソレまでですが(笑)。
でも、チェーンラインをなるべくバイクに対して平行にして、キレイにするのはチェーン寿命アップにもつながってGOODなことです。
そうそう、さきほど旧型のDi2(デュラエース:9070系、アルテグラ:6870系)でシンクロシフトモードを使う場合、ファームウェアアップデート以外に内装バッテリーを最新モデルを使う必要もあります。ファームウエアをアップデートしただけじゃダメなのです。 なので、ちょっと追加の費用が必要ではあります。
「値段はさておき、いろいろ設定がめんどくさそうね」という気もしますが、一度お店でやってもらえばOK。しかも、自分のタブレットやスマートフォンからも設定操作ができるとのことで、設定のたびに来店する必要がないのはありがたい。
ということで、また一歩Di2は完璧という世界へ近づきました。まさかロードバイクの変速でフロントディレイラーを操作しなくても良くなる世界が到来するとは…。人類はいったいどこまでラクをすれば気が済む生き物なのでしょうか。
なお、このブログを書いている中山は、「マニュアル操作こそがロードバイクの楽しみだろ」という意見の持ち主なので、当面は機会式(ワイヤー)で参りたいと思います(笑)。
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