ロードバイクのタイヤは大きく3種類。
クリンチャー、チューブラー、そしてチューブレス。初めてロードバイクに乗る人には「なんじゃそれ」って感じかと思います。こんなにタイヤ種類が多いのって、車やオートバイではないですもんね。
クリンチャーは普及率も高く、馴染みのあるタイヤで、チューブラーは決戦用・・・的なイメージがありますが、ではチューブレスは?チューブがないのは名称から連想できても、いったいどんな構造なのか。どんなメリット、デメリットがあるのか?
チューブレスがいまいち未知の道具なので、長尾さんとバイトのねがみん君に訊いてみました。
これ、チューブレスホイールです。
「お察しの通り、チューブレスにはチューブがないんです」
「ないってことは、中は空洞なの?空っぽ?」
「シーラントで空気漏れは防いでありますが、空洞です」
「前からあったんだっけ、チューブレスタイヤって」
「
ありましたよ。マウンテンバイクの世界ではとくにポピュラーです」
※チューブレスホイールの内側はこんなかんじ
「なんでマウンテンバイクが先なの」
「競技用のバイクでとくにそうなんですけど、未舗装のガタガタ道をおらおらーって走るじゃないですか。クリンチャーのようにチューブがあるとスネークバイトでパンクしやすいんです」
「なるほど」
「しかも、マウンテンバイクは空気圧を低めにするので、なおさらチューブレスが都合が良いんですね」
「なるほど、圧が低いからこそ、チューブレスに意味があると」
「ですです。ちなみに空気漏れはシーラントを注入することで、防ぎます」
※作業するねがみん
「えっと、
マウンテンバイクでのメリットはパンクリスクを減らせる・・・
でわかったんだけど、
チューブレスをロードバイクで使うことのメリットってなに?」
「んー、まずチューブがないことで軽量化が図れるのではないかと思うでしょうが、じつはタイヤが重い構造なので、軽さのメリットは特に無いです」
「なんと!てっきり軽量化できると思ってたのに」
「殘念でした(笑)。メリットは、クリンチャーよりはパンクリスクが少ないってことですかね」
「それ、素晴らしいじゃないですか。しかもチューブがないわけだから、仮にパンクしても交換チューブが不要なんでしょう。万々歳」
「いや、それがそうでもなくって…というのも、空気漏れがしにくい構造のタイヤであることが災いして、タイヤの脱着がむっちゃキツいんです」
「あらま」
「下手すると、ちょっとした機材がないと脱着できないくらい素手では対処できない場合もあります。お店なら問題ないですけど、出先でパンクするとしんどいでしょう」
「そっかー。じゃあパンク修理のしやすさランキングはクリンチャーが一番?」
「ですね。パンク修理のしやすさでいうと、クリンチャー>チューブラー>チューブレスです。チューブレスがもっともやっかい。初めてロードバイクに乗るような初心者の方は、クリンチャーにすることを強くオススメします」
「あ、ちょっと待って。別にチューブレスの肩を持つわけじゃないけど、チューブがないってことは、乗り心地がきっと良いんでしょう?きっとそうだ」
「いえ、残念ながらクリンチャーと大差ないですね」
「じゃあ、チューブレスのメリットって…なんなの」
「これといって特に推すところはないです。チューブレスがあまり普及しない理由がそこでしょうね」
「使い勝手、コストを考えるとクリンチャータイヤがベストだし、
決戦用には軽くてコーナリンググリップに優れるチューブラータイ
ヤがよい…ってことか。ところで、長尾さんはどっちが好きなの?
」
※チューブラー推しの長尾さん
「僕のロードバイクにはチューブラータイヤを履かせています。クリンチャーと比べれば、その良さは一目瞭然ですよ。乗り心地の良さは特筆もの」
「ふむふむ。ねがみんは?」
「僕はクリンチャーを普段使いにして、ここぞってタイミングでチューブラーですね」
「なるほど、それがベストのような気がしてきた」
「ところで、チューブラータイヤはセメント式、テープ式等固定方法がクリンチャーとは違いますが、定期的なメンテナンスは必要ではあります。最近はテープが主流ですね。持ちもセメントよりよい。その点だけはクリンチャーよりは気を使う必要があります。命に関わることなので、これから使う人は覚えておいてくださいね~」
「はーい」
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