ちょっと前に、イタリアのハンドメイドフレームの「トマジーニ」 を扱うことが決まりましたよ~とお伝えしていましたが、 ついに初回の納品が完了しまして、クロモリのシンテシ( SINTESI)が到着しました。
ただ、トマジーニのフレームって、 ふだんはなかなか見かけないですよね?
ということで、どんなフレームなのか、写真多めでご紹介します。
店長、うれしそうだな……
今回納品したのは2本のシンテシ。1台はホワイトで、 もう1台がブルー。
すでにブルーは売れておりまして、 カンパニョーロ(ポテンザ)で組む予定なのだとか。 色はシルバーだそうで、 トラディショナルなフレームにはシルバーのコンポーネントが似合 いますよね。
すでにブルーは売れておりまして、
それにしても、ブルーがすこぶく鮮やかで、 太陽の光を当てると美しさが際立ちます。 ホワイトも可愛らしくていいですが、 トマジーニのブルーはビアンキともGIOSとも違った見映えがあ って、個人的にかなり「いいぞ」と思いました。
イタリアの工房で「溶接から塗装まで一貫して」行うのだそうな。
あと、接合部分のラグの造りがていねい。 イタリアの工房で職人さんが手作りしているだけあって、 細かい部分の処理がキレイです。「えー…ここまでやるの…」 ってかんじで、これはカベに飾っておきたくなるフレームですね… 。逆に雨の日になんて、ぜったい乗れなさそう(笑)。
細かい仕様面でいいますと、 BBはJISではなくってイタリアン。見た目で「 こりゃイタリアンだな」 って分かる方はかなりいじるのがお好きな方かと思いますが、 イタリアンのほうがほんの少し横幅が長く、かつ直径も違います。
JISは横幅が68ミリ、イタリアンは70ミリ。 その差は2ミリです。
ヘッドもJIS、イタリアンとわかれており、 JISは27ミリなのに対し、イタリアンは26.4ミリ。 イタリアンのほうがやや小さい・・・となります。
ということでして、JISとイタリアンは互換性がありません。 JISはJIS、 イタリアンはイタリアンとして仕様を統一する必要があります。
使っているパイプはコロンバス。カイセイ(石渡)、レイノルズ、 タンゲ等も有名ですが、コロンバスも有名です。 SINTESIのパイプはダブルバテッドになっておりまして、 ダブルバテッドとはフレームの軽量化を図るためにチューブの中央 部を薄くし、一方で強度を要する両端を厚くする・・・ という製法。
軽量化と強度を両立させるわけ。 ちなみに板厚を厚いものと薄いものの2種類で厚みの変化が1段の 場合はダブルバテッドと呼ばれ。 板厚を厚いもの、中間のもの、 薄いものと3種類で厚みの変化が2段の場合はトリプルバテッド… と呼ぶのだそうです。(へぇ~)
店長によると、
「そういう製法が生まれる以前の昔のクロモリは重かったよ~。 フレームだけで3キロとかあったもんね。 ちなみにシンテシはフォーク込で2.4キロだよ」
のだそうな。クロモリですのでけっして激軽・・・ とはいきませんが、まあまあ頑張っているとは思います。 そもそも、 クロモリを選ぶ時点で重量はある程度受け入れなければならないも のではありますが(*^^*)
さてこのトマジーニ。 埼玉県内で扱っている店舗はかなり少なくって、店長は「 圏内で3~4店舗しかないよ」と話していました。 一生乗れるクロモリ、 居間に飾って愛でながらチビチビ呑むことのできる、 そんなステキなクロモリはないものか…とお探しの方は、 一度現物を間近で眺めてみてはいかがでしょうか?
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