ハクセン鳩ケ谷にデビューして半年ほど?経過したESR社のPURSER。20インチの機械式ディスクブレーキ搭載のミニベロで、ポップなカラーリングと多色展開が目を惹きます。
まだミニベロ業界で知名度はさほど高くないですが、ハクセン鳩ケ谷メカニックの長尾さんに言わせると
「真面目にしっかり作っている、良心的メーカーさん」
とのこと。
どの辺に良心さとか真面目さを感じるのか、聞いてみました。
「バイクをひっくり返すと、ブレーキ台座のネジにワイヤーが巻かれているのがわかります?」
「ええ、2本のネジを囲むように針金が巻き付いていますね。これはいったい?」
「ネジの脱落防止のワイヤリングと呼ばれる作業です。これをやっているメーカーさんってほぼほぼなくって、ESRさんの手間のかけ方が伝わってくる仕事ぶりですね」
「なるほど、、こんな目の行きにくい場所も手を抜かない、と」
「シマノの製品の場合、ふつうは樹脂製のカバー的なものをネジに取り付けます。それで脱落防止するんですが、PURSERの場合は針金でやってありますね」
「これ、巻き方にもルールとか、方法あるんですか?」
「ええ、ネジの緩まない方向を考えてS字方向に巻かなければ意味がないです。ただ、、、」
「ただ?」
「このバイクの場合、ワイヤーの巻き方が逆ですw。工場で作業した方がたまたまミスったんでしょう。このままではネジが緩んでしまう可能性がある。なので私の方で納車前に張り直しているところです」
「こういうミスもあるんだ。。。」
「たまに、ですけどね。でも、すべてのバイクで納車前に確認していますよ。ちなみにこのワイヤリングって作業は航空機とかレーシングカーでは当たり前にされている取り付け方法でして、ああいう極限の状況下で使われるマシンは、ネジの緩みも発生しやすいでしょうしね」
「あと、飛行機のネジが空から落ちてきたら嫌だw」
「そうそう。なので脱落防止には万全を期している、というわけです。なお、普通の乗用車にはワイヤリングはされていません」
「うーむ、なるほど。こういう部分にESR社のこだわりが見えるわけか。コスパのいいバイクなんで、こういう作業は手抜きがちになりそうな気もしますが、しないのは好感が持てます」
「でしょう?」
「今、ハクセン鳩ケ谷の店頭には何台在庫があるんでしたっけ?」
「2020年モデルはまだメーカーさんから発表されていなくって、今も2019年モデルが現行なんですが、ホワイト、オレンジ、そしてオリーブが2台の合計4台あります」
「2020年も出るって、なにか変更点はあるんですか?」
「基本的な部分は同じで、たしかマグネットがつくらしいので、折りたたんだときにパチンとなります。あともう1つ何かあった気がしますが、思い出せませんw。PURSERはキャスター角がややねているため、直進安定性が高く、ミニベロに慣れていない人でも乗りやすいですよ」
「カスタマイズはできます?」
「あまりおすすめしないですね。ホイールの選択肢がほぼないですから、そのままの状態で乗るのがいいかなと!」
「はーい」
〒334-0011 埼玉県川口市三ツ和1-9-24
TEL 048-281-0926 FAX 048-281-0985