令和になってからの印象ですが、 電動コンポーネントがわりと当たり前になり、 付けている人もちょこちょこ見かける… ようになった気がしませんか?
筆者は2018年秋に電動アルテグラを使い始めたので、 丸3年が過ぎました。機械式と比較して、かなり便利で、 個人的に「もう機械式には戻らないだろうな~」と考えています。
電動コンポーネントのメリットのひとつに、「 ワイヤーが伸びないので、変速の調整が不要」があります。 このおかげで、常に安定したシフトチェンジができるわけですが、 とはいえ稀には調整が発生するんですよね…。
なぜ起きるのか?をメカニックの小屋敷さんに訊いてみました。
「基本的には、調整は不要です。なにしろ、 伸びるワイヤーというものが存在しないですからね」
「ですよね。 それが電動コンポーネントのメリットってのは強く感じてます。 ただ、この3年間で2回ほど……まあ、年に1回あるか、 ないかの頻度でしか無いんですが、 調整が必要になってしまうんですよ」
「電動コンポーネントでも、必要になるケースはあります。
「ん?それってジャンクションAの設定ボタンのこと?」
「そうです。
「んなことありますかね?わざわざ押すとか、押し間違えるって、
「そのつもりがないのに押してしまう…のがあるんです。
「あ、
「そーなんです。本人に押した意識がないから、
「なるほどね…。でも、長押しして、それから放っておけば、
「ええ、そうです。通常状態に戻ります。でも、
「あ~、そういうことね。知らない間にやってしまってそうで怖い…」
「なので、Di2のユーザーさんは、いつのまにかジャンクションAボタンを押してしま っていないかを確認しておいてください。もしかすると、 何気ない動作の際に押せてしまう場所にあるかもなので」
「合点承知です。では、もうひとつは?」
「シンプルにエンドが曲がっている…です。
「あ~、いくらメカ側がバッチリでも、
「そう。ここは機械式も電動式も同じ宿命ですね。
「エンドって、ふつうに走っているぶんには、
「けっこうサイクリストの日常に潜んでいて、 まず輪行の際に改札とか壁にぶつけてしまう…がひとつ」
「はいはい、それはたしかにわかる。輪行頻度が多い人は、
「縁石とか、
「あれね…たしかに、
「たいていのケースで、外から内に力は加わるので、
「それ、きいたことあります!僕は経験ないけど、それをやらかした知人はけっこういます」
「そうなると、回復させるのがちょっと面倒なことになるので、そうなる前に 早めに調整してくださいね~」
「ラジャ~です!私も気をつけて乗ります!」