ハクセン鳩ヶ谷でFELT（フェルト）のF５に乗っていらっしゃる方と立ち話をする機会がありました。
愛車がやや年季の入ったFELTのF5だったので、ロード歴が長いのかと思ったら、「今年の3月に初めて乗り出しました。しかも、F5は中古で買ったんです」とのこと。
最近まではロードバイクが好きだったわけではなく、ずっとテニスに打ち込んでいたそうなのですが、ロードバイクに乗り始めた理由を訊いたところ、おもしろいキッカケを話してくれました。
「休日はテニスをしているんですけど、都内のコートに車で行くと、プレー代よりも駐車料金のほうが高くつくんですよ」
「なんか、もったいないですね」
「でしょう？バカバカしくなって、じゃあ自転車で行くかって思ったんですが、ママチャリでいくにはちょっと遠すぎる。そこで、まずは安物のクロスバイクで移動をし始めたワケです」
「最初はロードじゃなかったんですね」
「ロードの知識もなかったんですよ。で、そんな状態が半年くらい続きましたかね。ママチャリよりはマシだけど、やはり安物だけあって長距離移動がだんだん苦になってきました。そこで、もっとラクに移動できるバイクはないものかってハクセンに相談したんです」
「それは、ロードを買うって相談です？」
「いや、クロスバイクをカスタムするつもりで相談しました。でも、安物のクロスバイクにお金をかけるのは中途半端でもったいないとわかり、じゃあロードバイクにしようかなと。ちょうどそのタイミングで、他のお客さんが下取りに出されたFELTのF5が安く売りに出されていて、サイズもピッタリだったので、とりあえずこれから始めようとなりました」
「じゃあ、アルミからカーボンになったわけですね？」
「ええ、クロスバイクはアルミで、F5はフルカーボン」
「素材の違いって感じます？」
「素人の私でもすぐに違いはわかりましたね。とにかく乗り心地がよくて、スムーズにラクに走れてしまうことに感激ですよ。時速30キロくらいで走るのがいちばん気持ちいいですね。テニスの移動だけに使うのはもったいないので、日帰りツーリングをする趣味が増えました。最近では犬吠埼、サイボクハムで有名な日高市、水戸などにソロで走りにいきますね。1日で走った最長距離は150キロです」
「それだけ走れば、身体にも変化があったんじゃないです？」
「ありましたね。クロスバイクに乗り出したのがちょうど1年前なんですが、そのとき78キロあった体重が、今は71キロまで減りました」
「7キロはかなり落としましたね。食事制限をしているんですか？」
「それが、自転車に乗る以外はダイエットらしいことはしていなくて、がんばっているつもりはないんですが、自然に体重が減るんです。ロードバイクに乗るようになって、むしろ甘い補給色をたくさん食べているのに（笑）」
「いいこと尽くしじゃないですか。逆に、ロードバイクに乗ってみて感じた不満はないですか？」
「ロードバイクそのものに不満はないですが、ロード仲間って見つけにくくないですか？同じ趣味の人が勤務先にはいないし、ロードに乗っている友人もいないので、誰かと一緒に走るってことをしたことがないんですよね。みなさん、どうやって同志を見つけているんでしょうね？」
「そういえば・・・僕もほとんどは一人で走ってますねえ。インターネットで探すとか？」
「うーん、ネットで探すのも、レベルがわからないというか、ゴリゴリの本気チームに私みたいな初心者が入ったらついていけないし・・・って心配をしてしまって、勇気が出ないんですよね」
「とりあえず、ハクセンが毎週日曜の朝にやってる”早朝ライド”に来てくださいよ（笑）。ところで、手に持っているソレはなんですか？」
「収納式自立スタンドです。荒川サイクリングロードみたいな自転車を立てかけられる場所がないとき、これがあるとどこでも自立させられるんですよ。長時間の駐輪には向いていないですが、ちょっと休憩するときとか写真撮影の合間、自転車を地面に倒さなくていいので助かります。サドルバッグに入るので、荷物にもならないです」
「あ、なんだか便利そう・・・」
たしかに、ロードバイクの仲間って意外に見つけにくいものですよね。他の人はどうしているんだろう？
それにしても、「テニスへの移動手段がロードバイクにハマった理由」だったとは、何がキッカケになるかわからないものですね。
たまにはグループで走ってみようかなと思ったら、ハクセンの早朝ライドにご参加されてはいかがですか？ 平均速度は遅めのまったりライドなので初心者の方でも安心です。
ロードバイクを始めるときに読む本
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