FUJIのアウトレットのロードバイクで、先日sportif oneが入荷しましたが、これの下のモデルである2.5も入荷しています。ちなみにこれも日本未発売のレアなバイクです。
このSportif2.5のハンドル周り(下の写真)をご覧ください。わかる人にはわかると思いますが、左のSTIがフロントブレーキで、右がリアブレーキという組み方なのです。
日本では右のSTIがフロントブレーキですが、ヨーロッパ仕様のモデルをそのまま輸入しているので、逆に装着されています。
あべこべである理由やメリット、デメリットをスタッフのTさんに尋ねてみました。
※右のSTIから伸びているブレーキワイヤーがトップチューブに沿って走り、左のSTIのブレーキワイヤーはフロントのキャリパーにくっついています。
「ヨーロッパが左フロントである理由はハッキリはわからないけど、利き手が左の人が多いからじゃないかな」
そう?ペンとかテニスラケットとか左の人が右より多いってことすか?
「僕は左利きなんで、左フロントにしているよ。店長も僕と同じ左フロント。ヨーロッパが本当に左利き主流なのかは確認したことないけど、少なくとも、利き手でフロントブレーキを引くように組む方がいいのは間違いない」
どうして?
「フロントブレーキのほうが強い制動力を発揮するでしょ?強く握られるってこともあるし、握力が高い利き手の方が力加減をコントロールしやすい。利き手で無い方でフロントを引くと、コントロールできなくてガツンと強く握ってしまって、前転しちゃうリスクがあるよね」
なるほど。じゃあ、左利きの人は右フロントの完成バイクを買うとき、お店に利き手の事情を伝えて、左右で組み替えてもらってもいいね。
「自分専用のバイクにするってなら、そうだね。たいていのお店なら対応してくれると思うよ」
そういえば・・・右フロント用STIとか、左利き向けSTIなんて分け方はされてないよね?
「ないよ(笑)。STIはどれもいっしょ。ワイヤーをどっちにくっつけるってだけの話だから、シフターは付け替える必要はないよ。ちなみに、利き手以外の理由で左右を入れ替えちゃう人もいるよ」
え、どうして?
「ワイヤーのラインが、左フロントだと美しく見えるんだ(笑)。僕は左利きってのもあるけど、ラインのキレイさも、もう一つの理由だったりする」
へぇぇぇぇ、そんなことまで気にするんだ。考えたこともなかった。
「利き手を無視してまですることではないし、積極的にオススメはしないけど、こだわる人はいるってことね」
うーむ、ロードバイクは奥が深い・・・(笑)。
※小屋敷さんのバイクは右がフロントというオーソドックスなもの
「くれぐれも左右どちらをフロントブレーキにしておきたいかは確認しておいてね。購入時に何も伝えないと、ほぼ確実に右フロントで納車されるから、これから購入する人は利き手のことも忘れないで」
よく、ロードバイク仲間同士でバイクを交換して乗り比べすることあるじゃないですか。“クリートが一緒だし、交換しようぜ~”みたいな。あれをするときって、いちいちブレーキ位置を確認せずに走り出しちゃうことがほとんどなような気がするんですけど、危険ですよね?
「そうね。ダウンヒルで急停車しなきゃいけなくなったとき、誰しもパニックブレーキをかけてしまうものなので、つい自分のバイクの調子で握ってしまう。フロントがロックして前転したり、後輪がブロックして滑って落車したりってことはあり得るので、最低限のチェックポイントだね」
※ちなみに中山のバイクは右前です。
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