フラットバーハンドルのミニベロの場合、大抵の場合はハンドル幅が大きめに作られています。
ハンドル幅が広いほど、安定性が高くはなるのがメリットではありますが、反対に取り回しに若干難ありになってしまうのがデメリット。
ちなみに、マウンテンバイクのハンドル幅が広めになっているのは、山道を安定して走るため、ですね。
今回は、「ミニベロのハンドル幅が広すぎるかも」と感じている小柄な女性向けのカスタマイズをご紹介します。
写真はダホンのボードウォーク。女性の身長は146センチです。
ダホンのボードウォークのハンドル幅は56センチありました。
男性が乗っても「やや広いかな?」と感じるレベルですね。通常のロードバイクであれば、ハンドル幅は40~42センチなので、ざっと14~16センチも余分に横に伸びていることになります。
「側道を走っているとき、車のサイドミラーに当たるんじゃないかとヒヤヒヤしてます」とのことですが、フラットバーハンドルにお乗りの方には”あるある”かもしれません。
身長146センチの女性には幅がありすぎのよう。ということで、何センチほどカットできそうかを相談に来店されました。
肩幅よりはやや広めにしたほうがよいのと、本人が快適にポジションが取れることが大切。何度か確認をしあった結果、左右6センチづつ、合計12センチ切り落として、幅を44センチにすることに決定しました。
あまり大胆にカットしては、元に戻せませんからね。
女性 「あのー、ハンドルもちょっと高いような気がしてて・・・。でも、コレ以上ハンドルを下げることができないんですよね?」
聞けば、背が低いのでシートポストを下げていると、ハンドルが高めに設定されてしまい、結果的にややアップライトなポジションで乗ることを強いられていたのだとか。
長尾さん 「いえ、できますよ。ハンドルポストを数センチカットしてしまえばいいんですよ」
女性 「え!?そんなことできるの?」
長尾さん 「金ノコで手動で切れますよ。アルミですからね。5センチほどカットして、様子を見てみましょう。ただ、本来は・・・」
女性 「本来は?」
長尾さん 「単純にハンドルの高さを変えるだけではなく、少し前目に出したほうがより快適なポジショニングができると思いますよ。ハンドルポジションチェンジャーを使う方法もあるけど、これだけだとハンドルポスト1本分くらいしか変えられないし・・・」
女性 「どうしましょう?わたし、どういうポジションで乗るのがベストなのか、自分でもわからないので(笑)」
長尾さん 「まずは幅と高さをカットして様子をみてみましょう。あれもこれも一気にやるよりも、ちょっとづつ変更を加えて、乗りながら気持ちよく乗れるポジションを探せばいいですから」
女性 「はーい」
長尾さんの愛車、BOMAの「RS-i Pro」のデュラエースを触り、「なにこれ軽い!すごい!変速もブレーキも超快適!ボードウォークをこのメカにしたい!いくらするんですか、これ?」と興奮する女性。
コンポーネントの値段を聞いて、卒倒していましたが(笑)。
女性のためのサイクリングガイド
<関連記事>
長尾さん、BOMAのVIDE(ヴァイド)やめるってよ
サイクルショップ ハクセン
〒334-0011 埼玉県川口市三ツ和1-9-24
TEL 048-281-0926 FAX 048-281-0985
メールアドレス h-hakusen@ace.ocn.ne.jp