シングルギアのバイクって聞くと、「坂登れないじゃん!」とか「スピード出ないじゃん!」って反射的に思ってしまう方は少なくないのではないでしょうか。
ママチャリですら多段化が当たり前の現代で、わざわざシングルギアに乗る意味があるのか、わたくし中山もそう感じていました。
ところが、ダホンのEEZZに乗ったところ、意外にぜんぜん快適に走るし、実用性十分にあるなあと感心させられたのです。
<参考リンク>
【インプレッション】 ダホンのEEZZで15キロ離れた秋ヶ瀬公園へ(前編)
【インプレッション】 ダホンのEEZZで15キロ離れた秋ヶ瀬公園へ(後編)
ハクセン鳩ケ谷のお客さんであるTさんは、ダホンのシングルギアモデル、PRESTO SLを愛用されているのですが、使ってみてのインプレとか使用シーンをお聞かせいただきました。
Dahonの「PRESTO SL」をカンタンに説明しておくと、
・2013年の30周年を記念して発売された限定モデル
・アルミフレーム
・16インチ
・いまでも人気でネット上では高値がついている
・シングルギアだが、多段化も可能
です。
限定モデルだけあって、そうそう目にすることはないですね。同じダホンユーザーとして、気になるバイクです。
カスタム歴は?
「まず、バーハンドルをブルホーンに替えて、チェーンリングは53Tだったのを58Tにサイズアップしてます。53Tだとスピードが頭打ちになっちゃって物足りないので」
※チェーンリングが目立つ!
利用シーンは?
「日々の街乗りメインで、買い物やちょっとしたお出かけにけっこー使えるんですよ。ロードバイクも持っていますけど、駐輪しにくいし、盗難も怖いでしょう? その点、PRESTO SLだと(もちろん施錠はしますが)気軽ですね。所有しているバイクの中で、じつは一番乗ってるのがコレです」
「あと、通勤でも使っています。自宅から駅まで2キロ弱乗って、輪行して、また乗って職場に行きます。通勤ラッシュと逆方向なのでできる技ですね。自宅から最寄り駅までが徒歩で20分あって、それが億劫だし時間は食うし。それを短縮するためですね」
※シートポストには輪行バッグが
こだわりは?
「チェーンリングを大きくしたことで、チェーンがフレームに当たってしまって。最適化するまで、ライン取りに苦労しましたよー。10段まで多段化はできますけど、あえてシングルの気軽さを捨てたくないので、そのままにしてます」
シングルギアって実用性が低くない?
「と思うでしょう?それがぜんぜん問題ない。さいたま市やその周辺は平地メインの地形だから、苦になることはほぼないです。ただ、やはり坂は苦手。あと、快適に走れる目安は自宅から半径10キロってとこでしょうね。でも、半径10キロ走れたら、生活のほとんどをカバーしますよね。まあ、ロングライドはちょっと厳しいですが」
※試乗させていただきましたが、58Tあるチェーンリングのおかげでかなりスピードが出ます。ロングホイールベースなので、スピードを出しても安定していました。
同じシングルギアのEEZZとは違い、直線基調のソリッドなデザイン。EEZZも悪くないのですが、あまりに可愛らしい佇まいなので、私のようなアラフォー親父が乗るのが、やや気恥ずかしい。
※こちらがEEZZ。丸みを帯びたデザインが対照的。
PRESTO SLはむしろ男性っぽさを感じさせるので、個人的には乗るならこっちですね。
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