ロードバイクのギアチェンジのコツ

中山はアルテグラのワイヤー(6800系)を愛用しているのですが、6700とか6600系に乗っている人たちに試乗してもらうと、「ムチャクチャいい。フロントもインナーも段違いに引きが軽いし、ブレーキタッチも秀逸。あー、乗せてもらうんじゃなかったー」って言われます(笑)。


私は6800系が初めてのロードバイクなので、「こんなもんじゃないの?」って思っていたのが、長年乗り続けている人に言わせると、「実にいいタイミング(アルテグラの11速化)で買えてよかったね」なんだそうです。ありがたや。



6800系のアルテグラだと、たしかにほとんどギアチェンジに気を使わなくていいのですが、やはりそうはいってもなにかしらコツがあるんじゃないかと思い、小屋敷さんと長尾さんに尋ねてみました。


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小屋敷 「ギアチェンジのコツですか・・・正直、そんなにお伝えすることはないですよ


中山 「えぇ?そんなことないでしょう。初心者は知らないような技とかコツがきっとあるでしょう」


長尾 「現行モデルのコンポはどれも性能がいいから、乗り手が気を使うこともないんですよ、ぶっちゃけ


小屋敷 「カチッと押せば、スッと変速しますもん。うまいも下手もないですよ。STIの操作に関していえば、取り立ててお教えすることはないですね


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中山 「いやいや、プロはきっといろんな技を持っているでしょ。変速のタイミングとか、操作以外の部分で」


小屋敷 「あー、たとえば、スプリント勝負をかけるとき、ガチャガチャとギアチェンジの音をさせると周囲に”来るな?”と悟られるから、フロントをインナーにして、リアをあらかじめ重めのギアで踏んでおいて、勝負のタイミングでアウタートップにするとか?


中山 「あるんだ!そんな工夫が」


小屋敷 「トッププロがやってるかどうかは知らないですが、そーゆー人もいるらしいです


長尾 「タイミングで言えば、トルクをかけているときにギアチェンジはしないほうがいいってのはありますね


中山 「変速の瞬間、ほんの少し力を抜くかんじですよね」


長尾 「そう。電動コンポだと、タイミングを意識しなくても変速してくれますよ。モーターが動かしてくれるのでストレスフリー。登坂のときに特にありがたいです。ハッキリ言って、電動のデメリットってないんですよ


小屋敷 「強いて言えば、まだ割高ってことくらいかな~(笑)


<参考リンク>
電動コンポってぶっちゃけどうよ?(メリット&デメリット解説)


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中山 「じゃあ、フロントディレーラーのコツは?」


小屋敷 「フロントディレーラーは焦らず、急がず。まあ、動かしていれば操作感はすぐに身につきますけど


中山 「まあ、そうですね。僕も数日で操作には慣れちゃいましたし。インナーからアウターに引っ張り上げるときだけ、タイミングを意識するくらいですね」


小屋敷 「変速がキレイにスムーズに決まるのは、コンポのおかげだけじゃなく、チェーンリングの精度も関係してますよ。やはり、シマノとカンパは精度が高いのか、スパッと決まりますね


中山 「へえええ、そうなんだ」


長尾 「安めの完成車だと、シマノ、カンパ以外のサードパーティ製のチェーンリングがあてがわれていることがありますが、やや精度では劣るのは否めませんね


中山 「そうなんだ。チェーンリングの歯なんて、ぱっと見はどれも同じに見えちゃいますけど」


小屋敷 「目視できないレベルの細かい仕事をしているってことですよ(笑)


長尾 「もちろん、前提としてこまめに掃除してパーツを美しく保つことが条件ですよ?ライドごとに最低でもチェーンは乾拭きしてくださいね


中山 「はーい」



ロードバイクの科学―明解にして実用! そうだったのか! 理屈がわかれば、ロードバイクはさらに面白い





<参考リンク>
いまさら聞けない、チェーンの正しいメンテナンス法(リアとフロントのディレーラー編)

いまさら聞けない、チェーンの正しいメンテナンス法(お掃除編)




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